一眼レフやミラーレスなど、一眼デジタルカメラを購入すると、カメラボディとレンズ以外にも必要となるアクセサリーや機材がたくさんあります。
しかし、初めて一眼デジタルカメラを買う場合、どんなアクセサリーや機材が必要になるのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、カメラを購入したときに必要になるアクセサリーと機材を紹介します。一緒に購入すべきものと、後々でOKなものと分けて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
カメラと一緒に購入すべきアクセサリー・機材
カメラと一緒に、またはカメラを購入するまでに購入したいアクセサリーは下記のとおりです。
特に、①~⑤と⑦は必須です。順に紹介しますので、ご確認ください。
1.SDカード
SDカードは必須です。SDカードがないと、写真を撮っても記録ができません。なので、カメラを買ったら、必ずSDカードをご用意ください。
SDカードはさまざまな種類がありますが、64GB以上のものを選ぶのがおすすめです。また、書き込み速度と読み込み速度の速いものを選ぶと、連写撮影時に止まったり、録画撮影にコマ落ちしたりする心配が少なくなります。
2.レンズ保護フィルター
レンズ保護フィルターも一緒に購入するのがおすすめ。レンズ保護フィルターはレンズの前面に取り付け、レンズのガラス面に傷や汚れがつかないように保護してくれるアクセサリーです。
万が一、レンズに傷が付いてしまうと致命的。傷の修復は難しく、数万~数十万するレンズの価値が激減してしてしまいます。保護フィルターは安いものも販売されているので、必ずレンズと一緒に購入しましょう。
保護フィルターを選ぶ際には、お持ちのレンズのフィルター径(フィルターの直径)を確認してからお選びください。
3.液晶保護フィルム
液晶保護フィルムは、カメラ背面の液晶モニターを保護するためにつけるアクセサリー。スマホの画面につける保護フィルムと同じようなものです。
カメラを長く使っていると、
- 液晶を割ってしまう
- 液晶のコーティングはがれてボロボロになる
というリスクがあるので、保護フィルムは貼っておくのがおすすめです。
また、カメラは買い替えるときに下取りに出すのがほとんど。できるだけキレイに保つようにしておくと、売るときに少しでも高値が付きやすくなります。
液晶保護フィルムは、メーカーや機種ごとに適した商品が販売されているので、自分のカメラに適したものをお選びください。
4.ブロアー
ブロアーはカメラ・レンズのお手入れ用品です。グッと握るとノズルから風が出て、カメラやレンズに付着したチリやホコリなどを吹き飛ばせます。特にカメラのイメージセンサーのゴミを取り除くのに便利です。
カメラのイメージセンサーに付着したゴミは、センサーに触れずに取り除かないと、センサーに汚れをつけたり傷つけたりしてしまうかもしれません。ブロアーを使えば、センサーに触れずに風でゴミを吹き飛ばせます。
ブロアーはさまざまなタイプが販売されているので、好みにあわせてお選びください。ぼくは風が強いほうがいいかと思って、少し大きめのブロアーを使用しています。
5.レンズペン
レンズペンもカメラやレンズのお手入れ用品です。ペンの両側がそれぞれクリーニングチップと格納式ブラシになっており、1本でカメラやレンズをキレイに掃除できます。
チップにはカーボン粉末が付着しており、レンズ表面をうっかり触って付いてしまった皮脂汚れもキレイに除去できます。
▼メーカー公式の使い方動画
- まずブラシでホコリやゴミを払う
- 次に皮脂汚れなどをチップで拭き取る
- 最後にブラシでサッと払ってお手入れ完了
レンズペンはマジで便利なので、1本用意しておくことをおすすめします。
レンズペンはレンズ用、フィルター用、ファインダー用などが用意されており、それぞれチップの形が異なります。上の動画で使用されているのは、レンズ用です。
レンズに保護フィルターをつけているなら、汚れるのはフィルターになるので、チップが平面になったフィルター用を選ぶのがおすすめです。
6.クリーニングティッシュ
クリーニングティッシュもお手入れ用品の1つです。ブロアーやレンズペンと比べると、重要度は下がる気がしますが、用意しておくことをおすすめします。
上の商品は速乾性のウェットタイプのティッシュで、カメラやレンズの汚れを拭き取るのに使用します。個包装になっているので、携帯に便利です。
ぼくは撮影後にレンズやカメラをザッと拭き取るのに使っています。特に海や砂浜などで潮風や砂ぼこりにさらされたときには、しっかり拭き取るようにしています。
7.ドライボックス&乾燥剤
ドライボックスと乾燥剤はカメラとレンズの保管に使用する保管用のアイテムです。カメラやレンズを棚などに置いておくと、カビが繁殖するおそれがあります。カメラとレンズにカビが繁殖すると、故障の原因になったり写りに影響したりするので、必ず防がなければなりません。
防湿庫というカメラとレンズを保管するアイテムもありますが、ドライボックスと比べると高額です。写真撮影を長く続けるか分からないうちは、ドライボックスと乾燥剤で良いかと思います。
カメラをやめることになっても、別のものの保管に使用できるので、まずはドライボックスでカメラ・レンズを保管するのがおすすめです。
8.インナーケース or カメララップ
インナーケースはカメラの持ち運びに使用するアイテムです。しかし、カメラバッグはそれなりに値段がしますし、気に入るものが見つかるとは限りません。
そこでインナーケースを普段使っているバッグに入れると、お気に入りのバッグでカメラを安全に持ち運べます。インナーケースを選ぶ際には、機材が収まるものか、カバンに入るかどうかなどをご確認ください。
「インナーケースがカバンに入らない」
「まだレンズが1本のみでインナーケースまでは必要ない」
という方は、カメララップもおすすめです。カメララップはカメラを傷や衝撃から守れりながら、コンパクトに持ち運びできる柔らかい布。カメラをくるむように使います。
インナーケースのようにかさばず、使い勝手の良いアイテムです。
あると便利なカメラ機材&アクセサリー
ここからは、必須ではないものの、あると便利なカメラ機材やアクセサリーを紹介します。
カメラ購入と同時ではなく、必要になったら購入する感じでOK。プライムデーやブラックフライデーといったセール時期を狙って購入するのもおすすめです。
1.予備バッテリーパック
長時間撮影をするなら、予備のバッテリーパックが必要です。モバイルバッテリーで充電可能なカメラが多いですが、予備のバッテリーパックがあれば、入れ替えるだけでスムーズに撮影を進められます。
バッテリーパックは純正のものと、純正以外のものが販売されています。純正は高価ですが、長く使ってもバッテリーの持ちが良い、純正以外のものはバッテリーの減りは速めだけど、安いと言われています。
いざという時にバッテリーが使えないと困ると思う人は純正を買うといいでしょう。
純正以外では安全性に不安があるかもしれませんが、PSEマークがついているものを選べば検査機関から安全性を認められていることになります。
2.三脚
三脚はカメラを固定して撮影する際に必要な機材です。夜景や花火などをスローシャッターで美しく撮影したい場合に、三脚が必要になります。自分が三脚が必要な撮影をしたくなったら、三脚を購入すると良いでしょう。
最初に購入する三脚は、持ち運びやすいトラベル三脚がおすすめ。大きすぎると持ち運びが面倒になって、使わなくなるかもしれません。ただし、持ち運びを重視しすぎると、しっかり固定できないものを選んでしまうことがあるので、ご注意ください。
なお、トラベル三脚のおすすめ商品については「【初心者向け】おすすめのトラベル三脚10選|選び方や注意点も解説!」にて紹介しているので、あわせてご覧ください。
3.レリーズ
レリーズは、カメラ本体のシャッターボタンを使わず、離れた場所からシャッターを切れるアクセサリー。三脚で撮影する際、本体のボタンでシャッターを切ると、ボタンを押した振動でブレる可能性があります。レリーズであれば、本体に触れずにシャッターを切れるため、手ぶれを起こさず撮影が可能です。
しかし、レリーズがなくても三脚で手ぶれしないように撮影することはできます。セルフタイマーを使ったり、メーカーが用意したリモートアプリなどを使ったりすれば、手ぶれ無しで撮影可能です。
そのため、花火撮影のようにレリーズがないと撮影できない状況になったり、アプリの接続が悪く撮影できるか不安になったりしてから購入すれば良いでしょう。
4.フィルター類
撮りたいものによっては、フィルター類を購入したい場合が出てきます。
よく追加で購入されるフィルターは下記のとおりです。
- NDフィルター(減光フィルター)
- PLフィルター(偏光フィルター)
- ソフトフィルター
- クロスフィルター
たとえば、NDフィルターはレンズのサングラスみたいなもので、レンズに入る光の量を減らせるフィルターです。川や滝の流れを滑らかに表現したいときなどに使用します。
それぞれフィルターごとに効果が異なるので、やりたい表現がにあわせてフィルターを購入するのがおすすめです。
5.カメラバッグ
写真を長くやるようになると、使うレンズも増えてくるので、インナーバッグでは苦しくなります。そんなときはカメラバッグを購入するのがおすすめです。
カメラバッグは、
- リュック(バックパック)タイプ
- メッセンジャーバッグタイプ
- ショルダータイプ
- キャリーバッグタイプ
などのタイプがあるので、好みや容量、重さなどに応じてお選びください。
ぼくはリュックタイプとメッセンジャーバッグタイプのものを使ってきましたが、リュックタイプがおすすめです。メッセンジャーバッグタイプだと片方の肩に負担がかかって、すごくしんどかった覚えがます。
ちなみに上のバッグはAmazonのランキングで1位のものです。
6.ネックストラップ
ネックストラップはカメラに付属しているメーカー純正品でも問題ありませんが、自分好みのおしゃれなものや、機能性の高いものが欲しくなったら、探してみるのがおすすめです。
上記のニンジャストラップは、撮影時に長さ調節がスムーズにできる商品。撮影時はストラップを緩め、撮影しないときはストラップの長さを短くしてカメラがブラブラと揺れないように身体にくっつける、ということをスムーズに行なえます。
7.アンカーリンクス
アンカーリンクスは、カメラからストラップを簡単に着脱できるアイテムです。
三脚にカメラを載せたときに、ストラップを付けたままだとストラップがブラブラと揺れて、カメラに振動を与えることがあります。そんな時にカメラから簡単にストラップを着脱できるアンカーリンクスがあると非常に便利です。
▼公式の動画です。(英語です)
三脚を使用するようになるなど、頻繁にストラップの着脱をするようになったら、購入するのがおすすめ。プロ・アマ問わず、多くの人が使っているアイテムです。
8.SDカードリーダー
SDカードリーダーはSDカードのデータをPCに移すためのアイテムです。
- パソコンにSDカードスロットがない
- SDカードリーダーを持っていない
- 現状のSDカードリーダーの転送速度に不満がある
という方は新しくSDカードリーダーを用意する必要があります。
SDカードリーダーはUHS-Ⅱに対応したものがおすすめ。SDカードのデータを高速で転送できるので、かなりストレスが軽減されます。写真をRAWデータで記録する方や動画を撮影する方にぴったりです。
9.外付けHDDまたはSSD
写真を外部に保存したい場合は、外付けのSSDまたはHDDがおすすめです。写真はデータ量が大きいので、写真をたくさん撮るようになると、パソコンの容量がすぐにいっぱいになってしまいます。
Amazon Photosのようなクラウドストレージに保存する方法もありますが、サービス終了などの万が一に備えて、外付けSSDまたは外付けHDDにもバックアップしておくのがおすすめです。
外付けSSDか外付けHDDのどちらを選ぶかについては、SSDをおすすめします。
SSDとHDDを比べて、SSDのほうが優れているの下記の点です。
- 処理速度(書き込み・読み込み)
- 耐衝撃性・寿命
- 静音性
- 発熱性(SDDのほうが発熱しない)
- 消費電力
- 携帯性
一方、HDDのほうが優れているのは価格です。同じ価格帯であれば、HDDのほうが大容量を保存できます。
性能や耐久性を重視する方はSSD、価格重視の方はHDDを選ぶと良いでしょう。
10.ストロボ(フラッシュ)
ポートレート(人物)撮影や商品撮影をするなら、ストロボ(フラッシュ)も必要です。風景写真の場合はほとんどストロボを使いません。降雪時に雪を丸く写し止めたい場合に使う程度なので、撮影で必要になってから購入すれば良いでしょう。
選ぶ際には機能(自動調光、ワイヤレスなど)やガイドナンバー(光の強さ)などを確認して、撮影に必要な機能を備えたストロボを選びましょう。
まとめ|アクセサリーを揃えてカメラライフを充実させよう
最後に記事を振り返りましょう。
まずは、カメラと一緒に購入したいアクセサリーは下記のとおりです。
特に①~⑤と⑦は用意しておきましょう。
次に、あると便利なアクセサリー&機材は下記のとおりです。
これらは必要になったら、購入すればOKです。ネックストラップは付属のものでも問題ありませんし、ストロボは使わない人はほとんど使う機会はありません。
とはいえ、役に立つアクセサリーや機材ばかりですので、必要になったら少しずつ買い揃えて、カメラライフを充実させてください。