バラを中心に四季を通して花を楽しめる奈良県橿原市のお寺「おふさ観音」。花が境内にあふれる様子から「花まんだらの寺」として知られています。
春と秋には約3,800品種・4,000株以上が境内を咲き乱れる「バラまつり」、夏には約2,500個もの風鈴が涼しげに音を奏でる「風鈴まつり」が開催。一年を通して多くの参拝客が訪れます。
本記事は奈良のお寺「おふさ観音」について、見どころやアクセスなどを紹介していきます。
おふさ観音の基本情報|おふさ観音の由来や宗派、拝観時間は?
正式名称とおふさ観音の由来
おふさ観音の正式名称は「高野山真言宗・別格本山 観音寺」。
おふさ観音は通称になります。
おふさ観音という名前はこの地で暮らしていた娘さんから由来しています。
詳細については公式サイトから引用します。
おふさ観音は、高野山真言宗・別格本山のお寺です。
その本堂が建つ辺り一帯は、かつて「鯉ヶ淵(こいがふち)」と呼ばれる、大きな池でありました。時は慶安3年(1650)4月、ある日の早朝のこと。この地で暮らす「おふさ」という娘さんが、鯉ヶ淵のそばを歩いていると、白い亀の背中に乗った観音様が、目の前に現れたのです。おふささんは、池のそばに小さなお堂を建て、そこに観音様をおまつりすることにしました。
その観音様は、色々なお願い事をかなえてくださるとして、近くの村人たちに厚く信仰され、大切にまつられました。やがて誰からともなく「おふさ観音」と呼ばれるようになったといいます。
引用元:おふさ観音
伝説チックですね(^_^;)
とにかく「おふさ」さんがこの地に観音様を奉ったことから由来するようです。
他には寺のある地名が「小房(おふさ)」であるためとも言われています。(こっちだと夢がない…)
ご本尊とご利益
おふさ観音のご本尊は「十一面観音様」。
十一面観音様は苦しんでいる人をすぐ見つけるために頭の上に11の顔があり、全方向を見守っています。
もともとは身体の健康を授け、病気を退散させるとして信仰する人が多かったのですが、現在では他にも色々なお願いをする方が年々増えています。
おふさ観音は中でも「大和ぼけ封じ霊場」として安倍文殊院と並んで名高いお寺です。
おふさ観音で受付ている祈祷では
- 厄除け
- 身体健全
- 病気退散
- 交通安全
- 商売繁盛
- 家内安全
- ぼけ封じ
- 開運厄除
- 学力向上
- 安産成就
- 良縁早来
- 心願成就
など、どんなお願いでも祈祷してもらえます。
【祈祷料】
- 厄除け、交通安全:5,000円
- ぼけ封じ:5,000円(安倍文殊院と2ヶ寺合わせて)
- 上記以外:金額は決まっていない
※大和ぼけ封じ霊場会:藤原京の大極殿跡を中心に、東に安倍文殊院、西におふさ観音があり、安倍文殊院では頭への、おふさ観音では身体への御加持祈祷を受けられます。
安倍文殊院のサイトはこちら。
基本情報まとめ
- 正式名称:観音寺(通称:おふさ観音)
- 宗派・寺格:高野山真言宗・別格本山
- ご本尊:十一面観音
- ご利益:身体健全、病気退散、ぼけ封じなど
- 住所:奈良県橿原市小房町6-22(地図)
- TEL:0744-22-2212
- 公式サイト:高野山真言宗 別格本山 おふさ観音
- 拝観時間:7時~16時30分(本堂は16時まで)
- 拝観料(本堂):300円(境内入場は無料)
おふさ観音へのアクセス
公共交通機関
引用元:おふさ観音
おふさ観音へ公共交通機関でアクセスする場合、使いやすい駅は
- 近鉄大和八木駅
- 近鉄八木西口駅
- JR畝傍(うねび)駅
の3つです。
近鉄大和八木駅からはバス+徒歩、タクシー、徒歩でのアクセスになります。
- バスは大和八木駅から小房停留所まで約8分。下車後、徒歩約5分
- タクシーは約10分
- 徒歩は約25分
となりますので、自分に合った方法でアクセスしてください。
バスは1時間に1~3本ほどで、それほど多くないので歩くのが手っ取り早いかと思います。
ぼくはだいたい大和八木駅から歩いてます。
近鉄八木西口駅は大和八木駅から一駅おふさ観音に近い駅です。
八木西口駅からおふさ観音までは徒歩約15分になります。
乗換の時間が上手くハマるならおすすめです。
JR畝傍駅はJR万葉まほろば線の駅で、おふさ観音近隣では唯一のJRの駅です。
畝傍駅からおふさ観音までは徒歩約10分になります。
畝傍駅に停車する電車の本数があまり多くありませんが、おふさ観音までの距離は一番近いです。
車・駐車場
車で行く場合、
- 大阪市からは49分(有料区間あり)~1時間
- 奈良市からは43分~52分
- 京都府市からは1時間30分(有料区間あり)~1時間50分
といった所要時間になります。
※Googleマップ調べ
駐車場は4ヶ所用意されていて、駐車料金は無料です。
引用元:おふさ観音
西駐車場・南駐車場・東駐車場はそれぞれ駐車可能台数は5台。
南駐車場がおふさ観音の正面になります。
※南駐車場は春のバラまつり期間中(5/16~6/30)は閉鎖。
第2駐車場は12台駐車可能バスも駐車できます。
少し離れた場所にありますが、一番駐車しやすいです。
おふさ観音の見どころ|春秋のバラまつり、夏の風鈴まつり
バラまつり|春と秋にそれぞれ開催
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バラまつりはおふさ観音が1995年から開催している恒例行事。
約3,800品種・約4,000株のバラが境内いっぱいに咲き誇ります。
開催期間は春と秋の年2回。
多くの参拝客が調和の取れたバラの景観と香りを楽しむ人気のイベントです。
- 開催期間:
→春:毎年5月15日~6月30日
→秋:毎年10月19日~11月30日 - イベント:
→寺宝特別公開:期間中毎日、寺宝を公開。詳細は下記。
→バラの市:バラの苗の即売会
風鈴まつり
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- 開催期間:毎年7月1日~8月31日
- イベント:
→日本各地の風鈴展示会:全国各地の特徴的な風鈴を展示
→日本各地の風鈴即売会:全国から集めた約90種類もの風鈴を販売
→夜まつり(7/17・18時~19時):ランプのあかりで風鈴が幻想的に浮かびあがる。露店も出ます。
→寺宝特別公開:期間中毎日、寺宝を公開。詳細は下記。
秘仏御開帳
「秘仏御開帳」では秘仏であるご本尊の「十一面観音」が参拝者に特別公開されます。
通常は厨子(ずし)の中に秘仏として安置されており、「御前立ち」と呼ばれる身代わりの大きな十一面観音像が祀られています。
日程:毎年4月17日・18日
秘仏・寺宝公開
おふさ観音が保有している秘仏・寺宝を期間限定で公開されます。
※バラまつりや風鈴まつりの開催時に公開。
【公開される寺宝】
生き人形:幕末から明治にかけて作られた、徹底的に本物に似せた人形
役行者像:修験道の開祖とされる通称・役行者こと呪術者「役小角」の像
百万遍の数珠:この世の罪やけがれをはらい極楽浄土へ行けるように、何十人も輪になってお経を唱えながら数珠を繰るという法要で使われた巨大な数珠。おふさ観音では戦前までこの法要が行われました。
回遊式日本庭園「円空庭」
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池を囲む回遊式日本庭園「円空庭」。
名前の「円」は悟り、「空」は無限を表し、見る人に心の安らぎを与えてくれる庭という意味が込められています。
おふさ観音の奥にありますので、お見逃しなく!
(ぼくは見逃した(笑))
「茶房おふさ」でまったり休憩
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おふさ観音の1番奥にはお茶や軽食、甘味がいただける「茶房 おふさ」があります。
抹茶やコーヒー、紅茶、ジュースなどの飲み物やアイスやぜんざいなどの甘味、うどんやハーブカレーなどの軽食をいただけます。
夏季にはかき氷も!
庭園を見ながらまったり休憩できますよ(*^^*)
まとめ|おふさ観音はいいぞ
ということでおふさ観音は春・秋の「バラまつり」、夏の「風鈴まつり」と季節を楽しめるイベントが開催されています。
ぼくは夏の風鈴まつりを訪れ、境内いっぱいに飾られた風鈴の景観と涼やかな風鈴の音色を楽しむのがここ数年の恒例です。
風鈴を楽しみながら茶房おふさでかき氷を食べるのもおすすめですね(*^^*)
近隣には「藤原京跡」や「橿原神宮」などのスポットもありますので、合わせていってみるのもいいかと思います。
そんな感じで終わりです!
旅行やお出かけの参考になれば嬉しく思います(*^^*)
読んでいただき、
ありがとうございました(*’ω’*)