熊野古道の終着地「熊野三山・熊野那智大社」。
日本の歴史にも関わる熊野信仰の中心地で、関西でも屈指のパワースポットです。
2004年にユネスコ世界文化遺産に登録されるなど、世界的に知名度があり、多くの参拝客が訪れています。
この記事では
- 熊野那智大社の基本情報
- 熊野那智大社の見どころ
- アクセス・駐車場情報
を詳しく紹介していきます。
熊野那智大社はどんな神社?ご利益は?御朱印は?
熊野那智大社は和歌山県の那智勝浦町にある神社で、熊野速玉大社、熊野本宮大社とともに熊野三山の一社です。
全国約4,000社ある熊野神社の御本社でもあり、隣接する那智山青岸渡寺とともに神仏習合とする熊野信仰の中心地として、古くから信仰を集めてきました。
熊野那智大社の社殿と境内は2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
熊野那智大社の社殿は317年に創建。
世界遺産・国指定重要文化財でもある御本殿は6つの御社殿が並びます。
6つの御社殿に祀られている神様はそれぞれ以下の通りです。
- 第一殿 滝宮:大己貴命
- 第二殿 証誠殿:家都御子大神
- 第三殿 中御前:御子速玉大神
- 第四殿 西御前:熊野夫須美大神(主祭神)
- 第五殿 若宮:天照大神
- 第六殿 八社殿:天神地祗
境内には拝殿の他、熊野の神様のお使いである八咫烏を祀る「御縣彦社(みあがたひこしゃ)」や
本殿前の内庭には、神武天皇を大和に案内したといわれる八咫烏(やたがらす)が姿を変えたと伝わる「烏石」(写真撮り忘れてた)、
引用元:熊野那智大社
無病息災を願って根本空洞部分をくぐる「胎内くぐり」ができる樹齢約850年の大楠があります。
また「宝物殿」では那智経塚の出土品を始め、熊野那智大社文書(国指定文化財)など、熊野信仰の歴史が見られる資料が展示されています。
ご利益は所願成就や縁結び
熊野那智大社の主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)で、所願成就や縁結び、開運招福のご利益があるといわれています。
主祭神の熊野夫須美大神の夫須美(ふすみ)が「むす」という生成発展を意味する言葉で、同時に「結(むすび)」という意味も持っているため、熊野那智大社には「結宮(むすびのみや)」という通称も。
熊野夫須美大神が「むすび」に通じるとして、人と人の縁を結び、諸々の願いをも結んでいただけると言われています。
以上のようなご利益を賜りたい方はゼヒ熊野那智大社に参拝してみて下さい。
御朱印は合計3つ頂ける
熊野那智大社の〜御朱印 八咫烏もいるよ✨✨ pic.twitter.com/RYmggDvRwa
— チワワのりんちゃん🎀 (@CutN8) September 24, 2018
熊野那智大社では御朱印をいただけます。
頂ける場所は「熊野那智大社の授与所」もしくは別宮の「飛瀧神社の授与所」。
熊野那智大社の授与所では御縣彦社の御朱印も一緒にいただけます。
御朱印帳紹介二冊目、熊野那智大社の御朱印帳です。
表紙は那智の瀧、裏表紙には八咫烏が描かれています。
管理用の番号も貼ったままの写真ですみません… #御朱印帳 pic.twitter.com/XokUpBcP08— 目指すは神社ソムリエ!! (@JinjaTaste) February 9, 2016
御朱印帳を持っていない方は、熊野那智大社で御朱印帳を買うのもおすすめ。
「日本第一霊験所」ですので、最初の一冊にピッタリです(・∀・)
また那智の滝をご神体とする飛瀧神社の御朱印も頂いたら、全部合わせて3つの御朱印を集めることができます。御朱印集めをされている方は飛瀧神社も忘れずに!
熊野那智大社に隣接する那智山 青岸渡寺への参拝も忘れずに!
熊野那智大社に参拝するなら、「那智山 青岸渡寺」にも参拝しましょう。
かつては那智の滝を中心とした神仏習合の熊野那智大社と一体の一大修験道場でしたが、明治初期に「熊野那智大社」と「青岸渡寺」に分離し、現在の形になっています。
ご本尊は如意輪観音菩薩で、如意輪観音菩薩を祀る本堂は1590年に豊臣秀吉が再建されたものです。
2004年に熊野那智大社と同じく「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
隣接していることもあり、熊野那智大社と一緒に参拝される方が多いです。
西国三十三所第一札所でもありますので、熊野那智大社への参拝をきっかけに西国三十三所巡りをしてみるのもいいでしょう。
- 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8(地図)
- 電話番号:0735-55-0001
- 拝観時間:5時~16時30分
- 拝観料:無料
三重の塔と那智の滝のコラボが人気!大晦日はライトアップ
青岸渡寺本堂の後方で少し離れた場所には朱色の美しい三重の塔が立っています。
三重の塔の後方には那智の滝が見えており、三重の塔と那智の滝と一緒に記念撮影するのが人気です。
土日祝には撮影してくれる方がいる場合もあるので、記念に写真撮影してきましょう。
大晦日には日没後から夜明けまで、三重の塔と那智の滝がライトアップされます。
日中とは違った荘厳な雰囲気となるので、お近くの方にはかなりおすすめ。
ただし多くの参拝客が訪れ、かなり混雑します。大晦日に訪れる方はかなり早めに行くようにしましょう。
三重の塔に上ることも可能で、三重の塔の中から那智の滝を見ることもできます。
三重の塔内部には「千手観音菩薩」「阿弥陀如来」「不動明王」が安置されているので、あわせて参拝しましょう。
- 参拝時間:8時30分~16時
- 参拝料:300円
熊野那智大社と言えば「那智の滝(那智大滝)」
熊野那智大社で一番にイメージするのは「那智の滝(那智大滝)」ではないでしょうか。
那智の滝は熊野那智大社の別宮「飛瀧神社(ひろうじんじゃ)」の御神体で、和歌山を代表する絶景スポットです。
熊野那智大社からは徒歩で約13分。
それほど遠くないので、十分歩けます。
石の階段がかなりデコボコしているので、足元に気をつけましょう。
飛瀧神社への参拝は無料ですが、那智の滝の間近で拝観できるお滝拝所舞台に入るには参入料(大人300円)が必要です。延命長寿の霊水も+100円で頂けます。
延命長寿の水を持ち帰りたい方には「延命水容器(ボトル)」が500円で販売されていますので、そちらを利用して下さい。
- 住所:和歌山県那智勝浦町那智山
→地図はこちら - TEL:0735-55-0321(熊野那智大社)
- 拝観時間:9時~17時
- 拝観料:無料
→お滝拝所舞台参入料:大人300円 小中学生200円
→延命長寿の水(神盃):100円
→延命水容器(ボトル):500円
熊野那智大社へのアクセス・駐車場情報
公共交通機関(電車+バス+徒歩)
公共交通機関で熊野那智大社へアクセスする場合、JR紀伊勝浦駅もしくはJR那智駅からバスを利用するのがいいでしょう。
大阪方面から熊野那智大社へ行く場合、JR紀伊勝浦駅が特急の停車駅なので紀伊勝浦駅が使いやすいです。
紀伊勝浦駅からだと「那智山往復乗車券(大人1,000円、小児500円)」が販売されているので、公共交通機関を利用する方にはおすすめ。
それぞれの駅からのバスは熊野交通バスを利用し、「那智山」バス停で下車します。
所要時間は
- JR紀伊勝浦駅から那智山バス停までは約25分
- JR那智駅から那智山バス停までは約17分
です。
到着後は徒歩で長い石段を上って御本社に向かいます。
石段は467段で角度が結構急。運動不足な方は息切れするかもしれません(笑)
無料で竹の杖が貸し出されていますので、自信のない方は杖を借りてゆっくり上って下さい。(要返却)
階段脇にもお土産屋さんが並んでいるので、お土産を物色しながら上ると気が紛れていいかもしれません。
途中には茶屋もあるので、疲れた方は休憩するといいですよ。
一の鳥居をくぐると、いよいよ熊野那智大社。
ですが本殿や拝殿まではもう少し階段があるので、頑張って上りましょう(笑)
車
大阪から熊野那智大社まで車で行く場合、阪和自動車道・紀勢自動車道を利用し、「すさみ南IC」で下車、国道42号線をどんどん走って到着です。
大阪市から4時間ほどかかりますので那智勝浦町や新宮市、串本町などで宿泊するのがおすすめです。
那智山に上る道路はうねうね曲がりくねってますので、運転には注意して下さい。
駐車場に到着後は上と同じように石段を上っていきます。
駐車場
駐車場は
- 「那智山」バス停やお土産屋さんが並ぶ階段下エリア
- 青岸渡寺スグ横の青岸渡寺駐車場
の大きく2つのエリアに分かれます。
階段下のエリアは各お土産屋に駐車場があったり、さらに下のエリアに駐車場があったりと、駐車場が点在しています。
お正月やお盆など、イベント時以外では満車になることは少ないので、時間を心配する必要はないです。お正月やお盆などに行かれる方は渋滞や待ちが発生するかと思います。
では以下、無料駐車場と有料駐車場に分けて紹介していきます。
無料駐車場
無料の駐車場は3つあるので、順に紹介します。
もちろん無料駐車場から埋まっていきいますので、停められないかもしれません。
また正月やお盆など、繁忙期には有料化する駐車場もありますし、今後有料化するかもしれませんので、その際はご了承下さい。
和か屋本店|上の画像の⑪
お滝もち、磯揚げ、紀州煮など、地元の名産やお土産物を販売するお店です。
熊野那智大社への石段のスグ前にあるんですが、駐車場を無料で利用できます。
特にお土産を買わないといけないという条件もなく、やたら太っ腹です。
店内のお滝もち茶屋ではお滝もちを食べていけるので、駐車場を利用する際には休憩やお土産の購入などをしてあげて下さい。
那智山観光センター|上の画像の⑫
最も広くて駐車しやすい駐車場なので、那智山観光センターの駐車場を使う人が最も多いかと思います。
那智山観光センターはお土産の種類が豊富なので、ここでお土産を買う方も多いです。喫茶コーナーではご当地ソフト「黒飴ソフト」や特産品の柑橘類を使用した「じゃばらソフト」などが販売されています。
駐車料金は通常なら無料ですが、お正月・お盆・GWなどの大型連休には1台500円となるので、注意して下さい。
- 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山442-2
- 営業時間:8時30分~16時30分
- 収容台数:普通車約70台・観光バス20台
- 料金:無料
(※お正月・お盆・GWなどの大型連休には1台500円) - 公式サイト:熊野交通株式会社
- 地図:
那智大滝前駐車場|上の画像に番号なしのPで那智の滝の真ん前
那智の滝がある飛瀧神社への参道前にある駐車場。
無料ですが、5台程度しか駐車できません。
駐車できたらラッキーです(・∀・)
- 収容台数:約5台
- 料金:無料
- 地図:
有料駐車場
有料駐車場は点在していて、相場は400円~500円。
確認できているもののみ掲載しています。
青岸渡寺駐車場|476段の石段が免除
最も熊野那智大社と青岸渡寺に近いのが「青岸渡寺駐車場」。
- 足が悪い
- お年寄りや子供がいる
- 石段が面倒
などなど476段の石段を上りたくないなら、青岸渡寺駐車場を利用しましょう。
駐車料金は無料ですが、駐車場までの道路の通行に「神社防災道路通行料800円」がかかるので、有料駐車場に分類しました。
- 収容台数:30台
- 駐車時料金:無料(別途、神社防災道路交通料800円要)
- 地図:
貝岐商店|上の画像の⑥
貝岐商店は「お食事処かいはみ」という飲食店で、食事をすると駐車料金が無料になります。
食事をしない場合は1台400円で駐車可です。
- 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山712
- 収容台数:約10台
- 料金:1台400円(※食事すれば無料)
- 地図:
パーキング奥之院
上の貝岐商店の向かいにある駐車場。
お土産屋や飲食店が周辺にあり、那智の滝に近く、熊野那智大社への石段には少し遠いという立地です。
- 収容台数:約20台
- 料金:1台500円
- 時間:6時30分~16時30分
- 地図:
那智の滝第一パーキング
那智の滝(飛瀧神社)に近い場所にある有料駐車場。
駐車場から飛瀧神社の入り口までは徒歩約5分で、国道沿いの坂道を上がっていきます。
- 時間:6時30分~16時30分
- 収容台数:約40台
- 料金:1台500円
- 地図:
那智の滝第二パーキング
こちらも那智の滝(飛瀧神社)に近い場所にある駐車場。
第一パーキングと比べると熊野那智大社やお土産屋さんなどに近いこともあり、混雑しやすいです。
- 時間:6時30分~16時30分
- 収容台数:約20台
- 料金:1台500円
- 地図:
大門坂から上ってプチ熊野古道体験もアリ
熊野那智大社の手前には「大門坂」という熊野古道の一部があり、徒歩で大門坂を上って参拝する方も多いです。
熊野那智大社へと続く大門坂は、石段の両脇に古いもので樹齢800年ともいわれる古杉がずらりと並びます。
熊野古道らしい神秘的な雰囲気を気軽に味わえるので、さすがに熊野古道を全部歩くのはちょっと…という人はゼヒ歩いてみて下さい。
大門坂から熊野那智大社までは約35分(Googleマップ調べ)なので、十分歩ける距離です。(ずっと坂と階段だけど)
ちなみにぼくは30分くらいで上りました。
大門坂までは紀伊勝浦駅もしくは那智駅から熊野交通バスを利用し、「大門坂」バス停にて下車します。
車で行く方は大門坂前の「大門坂駐車場」に駐車して、上っていきましょう。
- 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町野々3009-5
- 料金:無料
- 収容台数:約100台
- 時間:24時間
- 地図:
まとめ|熊野那智大社はいいぞ
以上、和歌山の神社「熊野那智大社」を紹介してきました。
熊野那智大社は熊野古道の終着地で関西屈指のパワースポットというだけでなく、「那智の滝」や「大門坂」など、景観も楽しめる神社です。
大門坂から上っていくと、熊野古道をお手軽に体験することができ、日本の歴史を感じることもできます。
お近くの以外にはかなり遠い場所だと思いますので、お近くで宿泊するのがおすすめです。那智勝浦町には名物のマグロや勝浦温泉なんかもありますので、ぜひパワーチャージ&リフレッシュの旅行にどうぞ!
そんな感じで終わりです!
読んでいただき、
ありがとうございました(*’ω’*)